ナビゲーションメニューへ

ブログ

金, 2012-08-31 19:36 | saposute

親愛なる皆さま

アラフォーにもかかわらず、先日、急きょレギュラー選手の代役で数年ぶりにアメフトの試合に出るはめになりました、スタッフの松田です。

試合からは何とか生還したのも束の間、今度は仕事でデンマークとフィンランドに行ってまいります。
大学の研究の一環で、福祉大国の若者支援からもヒントをもらうべく、現地の研修者や実践者と意見交換をしてくるのです。

さて、出かける前に一つお知らせですが、実は明後日くらいに市内のご家庭に配布される予定の「広報さっぽろ」に、私のインタビュー記事が掲載される予定です。
残念ながら、もし記事を見て「写真うつり良かったよ!」なんてご連絡をいただいても、その頃には私は旅立っていますので、それをこのブログでひっそりとお伝えしておきます。(もちろん、相談のお電話は別のスタッフがお受けいたします)

それはさておき、実は私は自分の言葉が文字になって発信されるということについて、ビビリ症です。誰でもそうなのかも知れませんが、言葉がきちんと伝わらないことで誰かを傷つけたり、不快にさせたり、というのがとっても怖いのです。
このブログでさえそうなのに、さらに今回は、たくさんの人の目に触れる、自分が書いたものではない(他の方が編集した)、文字数制限もある、ということで、ものすごく不安なのです、はい。

それに、前に全国的に有名な若者支援業界の方と話していて「露出が増えると、揚げ足をとってくる人とか、悪い噂を流す人とかがいて、嫌な思いをするよ」なんて言われたこともあります。
札幌ではその心配はないと信じていますが、やはり何らかの発信をすれば、建設的なものも含めて、ご批判を受ける可能性はあるわけで、やっぱり不安です。

ということで、私としても完成品を見ないで旅立つのはちょっと心残りですが、今回は書き逃げ(?)で国外逃亡させてもらいますね~。

それでは行ってきます!

スタッフ 松田考

月, 2012-07-30 22:25 | saposute

皆さんこんにちは。バナナヨーグルトの香りに包まれて通勤しているスタッフの松田です。

今月は驚異的な更新頻度を誇っていたのですが、先ほど利用者さんから「松田さん、ブログ更新しないんすか?」と言われて凹んでいます。3部作にしたら更新が楽かと思ったら、むしろ続きを要求されるという裏目に出ましたね。

さて、前回と前々回にわたって、人が育つ場が学校と会社以外にもあった方がいいよね、ということを書きました。

また、仮にいま学校にも仕事にも行っていない人がいたとして、就職活動「だけ」、あるいは治療行為「だけ」に専念せざるを得ない環境よりも、365日のうちの何日かは遊び(のようなこと)を満喫できる場があった方が、本人のためにも、社会全体のためにも良いんじゃないか、というようなことも書きました。

ハローワークやサポステで就労に向けた活動を「頑張る」日と、病院や自宅で健康を「回復する」日と、遊び(のようなこと)を通じて「育つ」日。
みんな違って、みんないい。というのはパクりですが、やはり「頑張る」「回復する」「育つ」の3つはそれぞれ違うし、それぞれ必要です。

履歴書を書きまくるのは「頑張る」ですが、それは悲しいかな「育つ」とは必ずしもイコールではありません。かと思えば「育つ」を実感することが「回復」に好影響を与えることもあるなど、それらは別々でありながら絡み合って作用します。

さて、これ以上振り返っていると、3部作のつもりが4部作になってしまうので先に進みましょう。

遊び(のようなこと)を通じて「育つ」のが必要だというのはひとまず認めたとして、じゃあそれを実感できる場は果たしてどこにあるのか、ってことです。

それは、札幌市若者活動センターです。

ふぅ・・やっと言えました。
若者活動センターは、サポステのある若者支援総合センターと姉妹施設なので、ちょっと手前味噌ですが、ずっと紹介したかったのです。(もちろん、若者活動センターだけが育ちの場というわけではありませんので、念のため)

若者活動センターでは、例えば、
「はじめまして」の人たちと体育室でスポーツに汗を流す、
スタッフの呼びかけでギターを触ったことのない人たちがロビーで一緒に演奏をしてみる、
地域のお祭りにボランティアとして参加してみる。
そんなことができます。

ここは「頑張る」場所ではないので、働いているとかいないとか、就労意欲があるとか無いとか、特に関係ありません。
繰り返しになりますが、あくまで遊びを通じて「育つ」場です。

そもそも人は「育たずに遊ぶ」ことは不可能なのですが、今回わざわざ若者活動センターの遊び(のようなこと)を育ちの機会として強調したのは、そこには他者との交わりがあり、その先に地域との交わりがあるからです。

たしか前回のブログで、人が育つということの定義を、一人の人が「札幌・日本・地球をより良くしよう」という気持ちをもったり、そのための技量を身につけたりする過程、というように表現しました。

就労・納税といった形で社会貢献する人、芸術作品を作って人々を感動させる人、たくさん子どもを産み育てる人、道端のゴミをちょっと拾う気持ちを持った人、みんなそれぞれ「札・日・地」をより良くする人です。
より良くする方法も動機も、それぞれです。
みんな違って・・・のパクリは、もういいですね。

ところで「札・日・地のために何か貢献しよう」という気持ちは、自然に生まれるものではありません。この時点では自分と札・日・地の間には、何の関係(愛着)もないからです。

いや、そもそも札幌・日本・地球なんていう漠然としたものに、愛着を感じている人の方が少ないかも知れないですね。
おそらく私たちが無意識のうちに「より良くしよう」と思っているのは、もっと身近な「何か」です。

ここで、ちょっと目を閉じて自分の幼少時代を思い出してください。
・・・いや、目を閉じたら続きが読めないので、目は開けてください。

自分の身を守ることで精いっぱいだった赤ん坊も、いつの間にか母の日や父の日に手紙を書くような少年に育つ日が来ます。
少年は、いずれ家族以外に友達という存在に出会うことでしょう。友達と結成した山賊団のためなら、傷だらけになって武器(ただの木の枝)を集めることもへっちゃらです。
自分の母親は別格にしても、友達のお母さんも何となく自分に優しくしてくれるので好きです。
近所のオッサンも、庭にボールが入ったら怒るけど、普段は挨拶くらいはする存在です。
ご近所さんが集まった子ども会で、他の地区とのソフトボール大会があれば、負けたくない気持ちにもなったりします。

山賊団も、ご近所さんも、ソフトボールチームも、それは「無視できない人たちの集まり」であり、同時に愛着ある「私たち」の範囲です。
この、愛着ある「私たち」の範囲は、ちゃんと「遊ぶ」ことをしているうちに、どんどんと拡がっていきます。
私だけが生きていくならまだしも、拡大していく「私たち」が幸せに生きていくには、より良い「札・日・地」が必要です。
私の幸せが「私たち」の幸せと重なり、それが「札・日・地」をより良くすることと無関係でいられない。
だから人は「頑張る」とか「働く」といった行動に出るのです。

だから、子どもや若者が遊び(のようなこと)を通じて育つことのできる場が、社会全体にとっても必要だというのが、私の主張です。(今のところ、ただの現場の実感でしかありませんが)

そして、人の繋がりや地域社会が弱体化したと言われるこの時代に、あえて若者が他者や地域を感じながら「ちゃんと遊ぶ」ことのできる場(の一つ)が、札幌の若者活動センターなのです。

遊ぶから楽しいし、楽しいから大事に思えるし、大事なものがあるから頑張れる。
それは子どもも大人も、頑張って働いている人も、働くために頑張っている人も、みんな同じです。

「ちゃんと遊ぶ」ということに興味を持った方は、ぜひ若者活動センターのホームページを覗いてみてください。
サポステや若者支援総合センターではどうしても使わざるを得ない「相談」とか「支援」とかいった言葉に抵抗のある人でも、気軽に立ち寄れて、遊べて、気がついたら一皮も二皮もむけている、そんな場所です。

身内を褒めるようで恥ずかしいですが、サポステ(若者支援総合センター)とはまた違った魅力を持ったスタッフもたくさんいます。
まさに、みんな違って・・・です。

すみません、すっかり長くなってしまいましたが、これが8月分の更新ってことで。
また涼しくなったらお会いしましょう!

第3部完ッ!

スタッフ 松田 考

月, 2012-07-23 15:08 | saposute

皆さんこんにちは。

昨日、私が通勤で使っている車の中がどうもヨーグルトみたいな匂いがしていたので、いろいろと匂いのもとを探っていったところ、ゲル状になったバナナが出てきました。

皆さん、バナナはゲル状になるとヨーグルトの匂いがするようです。

お食事中の方、特にバナナヨーグルトをお召し上がりの方がいらっしゃっいましたら、お詫び申し上げます。

あ、申し遅れました、スタッフの松田です。

さて、気合いを入れて前回の続きを書きたいと思います。

ちょっとおさらいすると、前回は、人が育つきっかけを学校や職場に限定させない方がいいんじゃないか、というようなことを書きました。

誤解を避けるために書いておくと、
「学校なんか行く必要がない」とか
「仕事や就職活動なんて二の次だよ」
とは私は全く思っていません。

ただ、学校に行っていない状態の子どもにも、すぐには仕事に就くのが難しい状態の若者にも、育つチャンスを保障した方が、本人のためにも社会のためにもいいよね、ということです。

この話を続けるためには、
育つってどういうこと?
育つチャンスのある環境って、どんなところ?
という前提をいったん整理しておく必要がありますね。

まず、育つってどういうことかについて、私の見解を書きます。

究極的に言えば、子ども・若者が育つということは、札幌という地域、日本という国、地球という惑星を「もっと素敵なところ」にしていくための力をつけていくことだと私は思っています。

札幌や日本や地球に貢献する人になってもらうための、最も分かりやすい修業の場が、学校です。

札幌や日本や地球に貢献している人の、最も分かりやすいスタイルが、納税(就労)や子育てです。

んで、最も分かりやすい王道以外にも、就業の場や貢献スタイルがあってもいいよね、っていうのが私の考えです。

それに、いろんな修行の場やいろんな貢献スタイルを認めたからといって、「それなら学校に行くのやめた」という子どもはきっと増えない(これは予想)だろうし、「仕事なんてしなくていいや」とは若者は思わない(これは実感)と思うのです。

むしろ、いったんいろんな修行の場や貢献スタイルを保障した方が、結果的には王道も栄えていくというのが現場の感覚なので、いずれはこれをもっと客観的に証明してみせたいと思っています。

次に、育つチャンスのある環境とは何か、について書いておきます。

年に360日ハローワークに通っている若者よりも、180日をハローワークに通いつつ、残りの180日を生き生きと遊び(のようなこと)を中心に過ごしている人の方が、結果的に就労に早く繋がることがあります。

だって、面接官の人だって、悲壮感を漂わせている人よりも、エネルギーを感じさせる人の方が、「一緒に働きたいな」って思うじゃないですか。
就職活動中を通じてさんざん凹まされている人に、面接のときだけ「堂々と胸を張って相手の目を見ろ」なんて、いくらドSの私でも言えないじゃないですか。

そう考えると、人によっては180日を就職のための活動、180日が遊び(のようなこと)で過ごした方が、より早く、より素晴らしく「札幌・日本・地球を魅力的にする人材」に到達する人もいます。

あるいは、もっと遊び(のようなこと)をした方が良い人もいるでしょう。
360日の内訳は、人それぞれですが、どちらも大切です。
この内訳を間違うと、それはそれで本人にとっても、札幌・日本・地球にとっても損失です。

ですので、育つチャンスのある環境とは、
①遊び(のようなこと)のできる場所
②その人にとっての360日のベストな内訳を、本人とも話しながら見極めていける場所
の両方がそろっている環境だと私は思っています。

んで、ここから肝心の「じゃあその環境って、どこにあるのよ?」ってことですよね。(これが前回の終わり)

それについては、「ここ若者支援総合センター(サポステ)にあります!」なんていうベタなオチではなく、ご紹介したいことがちゃんとあるのです。

あるのですが、外勤の時間になってしまったので、続きはまた次回!

では、on the Sabori Training に行ってきます!

・・・ごめんなさい。

スタッフ 松田考

土, 2012-07-21 18:37 | saposute

皆さんこんにちは、大阪生まれの道産子、スタッフの松田考です。

先日、京都で仕事があったついでに実家で晩飯を食べてきたのですが、おかずはお好み焼きでした。
ご飯と、味噌汁と、お好み焼き。
子どもの頃は当たり前に食ってた組み合わせですが、違和感を持った私はすっかり道産子です。考えてみれば実家にいた年数と出てからと、ちょうど半々くらいだなぁとしみじみしちゃいました。

きっとオカンも、久しぶりに帰ってきた息子に、ご馳走をふるまうか、懐かしい家庭の味を食べさせるか、迷ったことでしょう。
お好み焼きは確かに美味しかったのですが、次はぜひ、ご馳走に期待したいところです。

さてさて、本題です。

ちょうど2年くらい前に、不登校のことに関連してブログを書きました。

http://saposute.net/blog/2010/06/12/756.html

学力や社会性を身につける場が、学校以外にあってもいい。
人が育つきっかけが、学校以外にもゴロゴロ転がっている社会がいい。
それを面倒くさがらない大人がたくさんいたら、それがいい。

(以上、抜粋)

抜粋した文章は、「学校以外に育つ場があっても良い」「学校以外で育つ人がいても良い」という当たり前のことを書いていますが、「学校」を「仕事」に置き換えた場合には、どうでしょうか?

OJT=On the Job Trainingという言葉があります。会社に入ると、手取り足取り教えてくれる代わりに「うちは伝統的にOJTでやってるから」と言われることがあります。
何のことはない「イチイチ教えるのも面倒なので、自分で働きながら成長してね」という意味です。うん、とっても便利。面倒くさがりの私は後輩に対しては常にOJTです。

一方、off JT という言葉があります。こちらは、OJTの「on」に比べて「off」なので、「仕事をしながら覚える」ではなく、新人を集めて研修を行ったり、各自が本を読んで勉強したり、といったことを指します。

ここで大事なのは、「on」にせよ「off」にせよ、仕事に就いている人だけが手に入れることのできる成長機会だということです。
大学4年生にとって、就職活動の成否があたかも人生の成否のようなプレッシャーになるのは、まさにここです。
いったん就職につまづくと、挽回するための成長のチャンスすらも持てないような気がするわけですね。

もし、成長できる舞台が就労者だけの特権ではなくて
OLT=on the Life Training(生きてるだけで成長のチャンス!)
OPT=on the Play Training(たくさん遊んで魅力アップ!)
なんていう言葉を、単なる理想ではなく現実のものと感じられるようになれば、若者はもっと安心して自分たちの可能性に挑戦できるんじゃないかと思うのです。

そしてそれは、若者たちを甘やかすなんてことじゃなくて、社会全体のためになると思うんですよね。

んで、肝心な、「そんな場はどこにあんのよ」ってことですが・・・。

これについては、「サポステ(若者支援総合センター)に来て下さいね」なんていうベタなオチじゃなくて、ちゃんとお伝えしたいことがあるのです。

あるのですが、、、これから飲みに行くので、続きは次回。
飲みの場こそ、成長の舞台です。
on the Go-con Training ・・・というのはウソですが、勝負パンツで行ってきます!

スタッフ 松田考

土, 2012-06-30 00:37 | saposute

お久しぶりです、パーマがすっかりお気に入りの松田です。

今回のブログは、先日いただいたサポステ卒業生からのメールをご紹介したいと思います。(ご本人の許可のもと、貼りつけています)

****

お久しぶりです
松田さんは出張とのことで
今、サポステに来てます
もう帰ろうかと思ってますが

だいぶ遅くなりましたが
1年経ちました
もう、あっという間で
なんとも言えません

1年経って思ったことは
意外とやれてるなぁ~
って、思ったことぐらいです
大きな失敗もなく
ポツリと言ったことが
実行されてたり
色々ありました
まぁ、これからもありますけどね

今後…
今も忙しいですが
さらに忙しくなるらしいです

入る前も、入ってからも
毎日同じことの繰り返しだから
などと言われましたが
作業は同じですが
起こることは毎日違いますね

あとは…
腰やったり
虫歯になったり親知らず抜いたりしました

**** 

もらったメールは、以上です。

松田さんは出張とのことで
今、サポステに来てます

なんて書き出しは「松田の留守を見計らってサポステに来た」みたいで私としては少し凹みますが、全体的にはいい感じに肩の力の抜けたメールで、読んでてホンワカした気分になりました。

最後の方も、近況を書いているうちにめんどくさくなってやめた感がアリアリで、こちらとしても「ま、元気そうで何より」って感じです。

なお、メールを送ってくれた方は、サポステに来られるまで職歴もなかったので、人生初の仕事が一年以上つづいていることになります。

もしこのブログを読んで下さっている方の中に、働くことに不安が強い方がいらっしゃったら「まぁ、仕事ってやつは、ボチボチなんとかなるもんなのかもな」と思っていただければ、うれしいです。

そんなこんなで、私も書くのがめんどくさくなった感アリアリで、今回のブログは終わります。

決してネタ切れなわけではありませんので、来月は(卒業生からのメールが来ない限りは)ちゃんと書きます!

スタッフ 松田考

木, 2012-05-31 19:33 | saposute

更新を待ってくださっているモノ好きな読者の皆様、お待たせいたしました!
しっかり下着を洗って出直しました、松田です。

「おいおい、こいつはオモラシでもしたのか?」と思った方、前回のブログをおさらいお願いします。

おさらいついでに前回のブログでは、TV取材のことを書きましたが、皆さん放送はご覧頂きましたでしょうか?私は男前に映ってました?

・・・観た方、いないですよね?

実は先週私もこのことを思い出して、取材に来られたテレビ局の方に「そういえば放送はいつ頃ですか?もう終わってましたっけ?」とメールをしたのですが、返ってきた答えは「すみません、放送では松田さんのシーンは使われないことになりました」ということでした・・・。

若者のホームレス問題を掘り下げるにあたって、やはりうちのセンターはちょっと趣旨が違うという判断になったようです。
いや、だから最初にそう言って私も断ったのに、結果的に私がフラレたみたいです。調子に乗ってブログにも書いたのに恥ずかしいですよ、全くもう!

でもまぁ、考えようによっては、誤解を受けるような伝わり方をしてしまうくらいならボツになって良かった気もしますし、ホッとしたようなガッカリしたような気分です。

さて、気を取り直して、今日あったできごとを。

今日は何と、札幌市長が視察に来られました。「お忍びで来たわけじゃない」とのことでしたので、バラしちゃいました。大丈夫かな?
私はイチ民間人ですが、若者支援総合センターは公設民営なので、市長と意見を交わす機会を頂けたのです。市長直々に若者支援の分野に関心を持っていただけるなんて、本当にありがたいことです。

こうして自分が公的サービスに携わっているのを実感するたびに、私は13年前に東京の建設会社を退職したときのことを思い出します。(ここからは、松田の回想シーンです。いつにも増してワタクシゴトになるので、暇で暇でどうしようもない方と、松田のことを好きで好きでどうしようもない方のみ、ご覧ください)

当時の私は、会社勤めをしながら通信制の大学で教員免許の勉強をしていたのですが、あとは教育実習だけというところまで来たので、課長に相談をしました。
その課長はなぜか私のことをとても可愛がってくれていたので「いずれは人と接する仕事に転職したい」という思いは前々から伝えてあったのですが、いよいよ実行に移したいという相談を切りだしたわけです。

場所を神楽坂の居酒屋に移して、私が「免許を取ったら、学校の先生ではなく、フリースクールのような仕事がしたいと思っています」とお伝えしたときの課長の一言は、今でも忘れられません。

「お前は、人の不幸でメシを食うのか?」と。

非難するというよりも、こちらを試すような課長の眼差しに、私は頭が真っ白になって「人の不幸ではなく社会全体の不幸でメシを食いたいと思っています。不登校は個人の問題ではなく社会全体の問題でありまして・・個人の不幸であると同時に社会の不幸でもあり・・・つきましては・・・ゴニョゴニョ」と、しどろもどろです。

いまにして思えば、何も知らない若造の戯言なのですが、課長はそれをちゃんと聞いてくれました。そして、しばらく黙ったあと「・・・そうか、わかった。それは大事なことだな。じゃあ、困っている本人やご家族からはお金をもらわないで、公共事業としてやれるように頑張りなさい。そのためには、社会全体にお前のやろうとしている仕事を認められるようにならないとダメだぞ。」とエールを下さったのです。

前の会社は、港や道路を造っていましたので、「俺たちの仕事は地図に残るんだぞ」とか「国が発注者ってことは、この港は国民が必要としているということなんだ」というようなことを飲み会のたびに聞かされていましたが、それと同じように「社会に必要と認められる仕事をしなさい」という課長のメッセージは、今でも私の指針になっています。

今の職場に移って最初の数年は、プライベートの時間にフリースクールでボランティアをさせて頂いたりしながら、どうすれば課長の言葉に応えることができるかを、ずっと考えていました。

そうした時期を経て、幸いにもいろいろな出会いや偶然のおかげで、今は利用者さんからお金を頂かずに相談をお受けするのが私の仕事になりました。
公設のセンターに勤務していることで、こうして市長にもお会いできましたし、いろんなところから「札幌市における若者支援」といったテーマで講演をする役目を頂いたりもします。

こうやって書くと、公的な取り組みが優れていると言っているように誤解されてしまうかも知れませんが、もちろんそうではありません。
むしろ、これは民間のフリースクール等でボランティアをさせて頂いていた頃から感じていることですが、公的なお金をあてにせずに自らの実践によって支援の場を作り出している方々には、私は逆立ちしてもかないません。

もしかしたら、課長は私に自ら団体を立ち上げるだけの度量も力量もないことを見越して、遠まわしにアドバイスしてくれたのかも知れません。なんて、さすがにそれは深読みだと思いますが、いずれにしても課長の言葉には今でも感謝しています。

以上、自力で設計図を描く力の無かった私が、課長に与えられた「利用者さんから直接お金をいただかない」というミッションに導かれて、気がついたら13年が経って、今日があるんだなぁという個人的な感慨でした。

去年、その課長とお酒を飲む機会があったのでそんな話をしたら「俺、そんなこと言ったかなぁ」なんて仰ってましたけどね。

さてさて、昔話はこれくらいにして、6月も頑張っていきたいと思います!

スタッフ 松田考

金, 2012-04-27 21:15 | saposute

皆さま、こんばんは。最近、変な咳が止まらない松田です。老化は喉から、なんてことはないですよね??

さて今日は、ブログらしく「今日あったこと」を書いてみたいと思います。

今朝はテレビ局の取材がありました。いま若い人たちに忍び寄る「貧困・ホームレス」という問題を特集している番組らしく、私も「直接の専門家ではないので」といったん断ったのですが、かと言って若者の抱える困難とは無関係ではないので、最終的にはお引受けしたのです。

カメラの前で、自分としては、こんな感じのことを話したつもりです。

①私は、仕事に就いていないということが、収入減を失うということ以上に人との繋がりを奪う、ということを問題視しています。

②「今の若者と貧困について」と聞かれても、ひと括りに答えることはできないです。少なくとも、お金・人との繋がり・仕事の3つが「もしどれか1つを失ったら、残りの2つも一気に失う」という状態にある人と、「もしどれか1つを失っても、残りの2つの力で何とかしのいでいける」という状態にある人とでは潜在リスクの度合いが全然違うので。

③サポステでは、学校との連携を強化しながら、できるだけ早い(空白期間の短い)うちに利用してもらえるように努めてきました。そうしてここ何年かで10代の比率があがるにつれ、貧困の問題が身近になってきたのは事実です。これは、「若い人(世帯)ほど貧困だ」ということではなく、「20代を超えて貧困に苦しんでいる人(世帯)は、サポステに繋がる力さえも失っていく。そういう苦しい層の人たちを私たちは見過ごしてきただけだ」ということを意味しているのだと反省しています。

という感じなのですが、どのように編集されるかは分からないので、とても不安です。
前にも一度書きましたが、「誤解を恐れずに言うと~~」っていう前置きの部分をカットされてしまうと、誤解を生むことになるわけですし、それで誰かを傷つけたり、サポステへの不信感を抱かれたりするのは、絶対にイヤなのです。

でも、苦しんでいる若者の問題を社会全体で共有するためには、取材などの機会はとてもありがたいのも事実です。なので、いつも悩みながら引き受けてしまうのです。
ちなみにオンエアなどは私も詳しく聞くのを忘れたので、分かりません。TV局の方から連絡が来たら、一人でこっそり録画してみようと思います。

とまぁこのように、午前はテレビの取材だったのですが、午後はうってかわって、若者の有償ボランティア(ボラバイト)を受け入れてくださる果物農家さんの見学に、利用者さんと一緒に行ってきました。

こういうお仕事の方が百倍、好きです。

こんな感じ、まだ雪解け水の残る、山奥の果樹園です。

ということで、夕べの私は「テレビ用におめかししたいけど、果樹園見学に行ったら汚れるしなぁ」ということで服装にめちゃくちゃ悩んでいました。
(ちなみに、わざわざ着替えるのは面倒なのでイヤです。)

結果、テレビ用に「ちょっとキレイ目な上半身」と、果樹園用に「汚れても良い下半身」に分けることで解決したのですが、今回に限らず、私は結構服装に悩むことがあります。

何に悩むかというと、オシャレかどうかは実はどうでもよくて、服装が相手にどんなイメージを与えるかです。
特に初対面の人とお会いすることのある日には、ネクタイをすることで信頼を得ようとすることもあれば、ラフな格好をすることで親近感を持ってもらおうとすることもあります。私はもともと親近感を抱きにくいキャラなので、そういう場面はあきらめて他のスタッフに任せることも増えてきましたが。

このことについて、前に誰かから「服装は、内面の一番外側だ」という言葉を聞いたことがあります。
なるほどな、と思いますね。
人を見た眼で判断するのが良いか悪いか、ということとは別に、その人のポリシーみたいなものは服装に表れているように思います。

では、それに対抗して、「心は、服装の一番内側だ」というのは、どうでしょう?
これは誰からも聞いたことのない言葉です。いま私が作りましたから。
人の心の在り様は、下着の中の下着(男の中の男、みたいな表現ね)、ということです。

考えてみれば、心と下着の共通点はたくさんあります。
・軽々しく普段から人前に出していると、安っぽく見える
・ここぞというときに勝負できるよう、日々準備しておかなきゃね
・こまめに洗濯しないとダメですよ
ということです。

・・・何を言ってるんだ?こいつはアホか?と思ったでしょ。

いやいや、下着も心も同じように洗濯が大事なのです。
ということで私は明日からゴールデンウィーク、心の洗濯をしてきまぁす!

こんなオチで、すんません。

スタッフ 松田考

土, 2012-04-21 21:56 | saposute

皆さまこんばんは!スタッフの松田です。

今年度最初のブログは・・・なんと、まさかのパクリです。
と言っても、私自身が書いた文章のパクリですから、著作権的には全く問題ありません。

サポステでは、日頃からお世話になっている機関に向けて、不定期でお出ししている「サポステだより」というものがあるのですが、今日その編集を担当しているスタッフから「松田さん、年度頭の挨拶よろしく」とブン投げられまして、つい5分ほど前に書きあげたのが以下の文章です。

せっかくなのでブログに使い回します♪

**ここから、コピペです**

さっぽろ若者サポートステーションならびに札幌市若者支援総合センターを温かく応援してくださっている皆さま、いつもありがとうございます。

おかげさまでサポステも7年目に突入するわけですが、よく考えればこれまでサポステと若者支援総合センターの違いをキチンと説明したことが無かった気がしますので、今日はこのことについて書いてみようと思います。

若者サポートステーションは、厚生労働省が若年無業者の就労支援を目的に全国115カ所で行っている事業です。
「就職に向けて、ハローワークよりも手厚いサポートを必要とする若者っているよね?全国各地の団体に国の予算を託すから、そういう若者の仕事相談のための専門スタッフを配置してね。」というのがその趣旨です。

このように、サポステはあくまで就労を目的にしているので、全国各地のサポステでは「何人の若者が就労したか」という成果を一年ごとにチェックされます。まさに就職させてナンボ、というのがサポステの役割です。

一方で、サポステの相談を行っている札幌市若者支援総合センターという施設は、若者の社会的自立を目的に札幌市が設置しています。この「社会的自立」というのは就職に限ったことではないので「まだ仕事相談どころではない」という段階の方も含めて、若者支援総合センターでは様々な相談を日々お受けしています。

ただ、一人の人にとって「仕事の悩み」と「それ以前の対人関係の不安」とは、切り離せるものではありません。「サポステ」と「若者支援総合センター」も、その違いを利用者さんに説明することはほとんどありませんし、利用者さん自身も気づかないうちに、元気を取り戻していくプロセスから働く場を手に入れるためのプロセスに繋がっていけるのが理想です。
そのために、それぞれに所属するスタッフが、ここでは一つのチームとして取り組んでいます。

ということで、長々と違いを説明してきた結論としては、「若者支援総合センターとサポステ?同じなんでしょ?」と思って頂ければ本望です。

今年度も、両方あわせて皆さまどうぞご贔屓に!

***コピペ、ここまで***

という感じです。

このブログでも、いつかは「サポステ」と「札幌市若者支援総合センター」との違いを説明しなきゃなぁ、とずっと思っていたのですが、今回こんな形で発表することができました。
ちょっと肩の荷が下りた気分です。

ただ、自分で貼りつけておいて何ですが、お世話になっている方にお送りする文章なのに、先に発表しちゃっていいのか、という罪悪感が無きにしもあらずです。っていうか、あります。

しかも、前回に続いて何の面白みもない文章をブログに・・・。

あぁ・・・ごめんなさい。
次回こそはめっちゃ面白いこと書きます!

なんてハードルを上げてしまうと書けなくなるので、せめて次回はパクリじゃない文章を書きますね。

ではでは、今年度もどうぞよろしくお願いします!

スタッフ 松田考

金, 2012-03-30 22:05 | saposute

皆さま、こんばんわ。
毎月一回の更新ノルマを自分に課したことを反省しています、スタッフの松田です。

突然ですが、サポステでは、大晦日よりも3月31日が一年の区切りです。
そこで、タイトルにあるように今年度を振り返って、出会いと別れについて今日は書いたのですが、先ほどアップしようとボタンを押したら全部消えてしまいました。

言い訳だと思われますでしょうか。
「宿題やったけど持ってくるのを忘れました」って言っている小学生みたいですか?!

・・・許して下さい。

本当に書いたのです。
書いたのですが、消えてしまったのです。

今年の別れは、私にとって大きすぎました。だからきっと、アップできなかったのです。

すみません。本当にすみません。

前を向いていきましょう。

4月は出会いの季節です。

もし一人で悩み苦しんでいる方がいたら、ぜひサポステに出会って頂ければと思っています。
それがより良い出会いになるように、私たちも新メンバーで4月から頑張っていきたいと思っています。
強引な展開で、読んでくださっている方には、とってつけたような文章に感じるかも知れませんが、これは本心です。
消えた文章の、一番お伝えしたかった結論だけ、もう一度書いてみました。

4月からもどうぞよろしくお願いします!

23年度のスタッフ全員を、全員を代表して。
松田考

金, 2012-02-17 20:41 | saposute

皆さまお久しぶりです、松田です。2月いっぱいはバレンタインデーを延長しますので、チョコください!愛をください!

・・・すみません、取り乱しました。

さて、いつもながら私ごとで恐縮ですが、最近いろいろと現場を離れる機会が増えてきたので、そのぶん職場にいる日は個人面談の予定を少し入れるようにしています。

二兎を追うなんてブログも以前に書きましたが、やはり若者に向き合うことをおろそかにしたくないな、と思うのです。

ここでちょっと手の内を明かしますと、私の面談手法(?)は、相談に来られた方がモヤモヤとこんがらがってうまく表現できないでいることを、対話によって整理していくというのがメインです。

うまくいくと、「そうそう!私がずっと突っかえてたのは、そういうことです!スッキリした~」という風になります。逆に、「心の悩みを黙ってじっくり聴いてほしい」という相談の場合は、私は不向きなので別のスタッフがお話をお伺いすることになります。

このように、言葉にならない胸の内を対話を通じて言葉に変換していくという場合、「言葉を操る力」がとても重要です。(ですから、私は趣味と実益を兼ねて、いろんなジャンルの本を読むようにしています。)

その次に重要なのは、単語や表情といった断片的な手がかりをもとに、その方の言いたいことを「組み立てる力」です。

この「組み立てる力」は非常に理系的な要素が強く、私はたまたま高校から大学、前職まで理系の道を歩んできたおかげで、この力が培われたのではないかと思っています。
そのぶん、豊かな情緒は育まれなかったわけですが・・。

さらにタネを明かせば、スッキリしてもらうための方法として「あなたが先ほどから仰っている気持ちは、こんな感じですか?」なんて言いながら簡単な画を描いたりもします。

そこで今日のブログでは、相談者が家から出られなくなったときの状態や、逆に出られるようになったきっかけなんかを、ご本人の話を聞きながら作った画を再現してご紹介したいと思います。

私は工学部出身なので、流体力学とか河川工学なんていうのも学びました。下の画は川です。川だと思ってください。

水が上流から下流に流れるように、行く川の流れのように、人が日々すごしている状態をイメージしてください。
次の画は、ふとした拍子に水が川のくぼみに入りこんだ様子です。人で言えば、仕事や学校、対人関係などを離れて、一休みの状態です。

このくぼみ(淀みといったりもします)に水が入ると、あたかも逆流するかのように、渦を巻くことになります。笹舟を流したのを想像して頂くと分かるかも知れません。

笹舟がいったんこの渦に入ると、そこから出ようとしても、元の流れにぶつかって、出られなくなります。流れ(世間のスピード)が早ければ早いほど、合流するのは至難のワザになるわけです。
このときに、後ろからいくら押しても流れに跳ね返され、グルグルと渦を回ることになるので、途方にくれる親御さんもいます。また、後ろからの親の圧力と前の流れの厳しさに挟まれて苦しむ若者もいます。
これが、ひきこもりと呼ばれる状態を理系テイストで表現したものです。

この状態を抜け出すには、下の画に赤で示したような防波堤を置いて、川の中にゆるやかな「たまり場」を作ることです。
そうすることで、笹舟はゆらゆらと川の中まで出てくることが可能になります。

そして、いったん防波堤の後ろまで出てくれば、あとは徐々に流れに合流していくだけです。
もうお分かりかと思いますが、私たち若者サポートステーションは、この赤い防波堤のように、社会の中に少しゆるやかな場を作る役割を担っています。

参考までに言いますが、もし防波堤もなく、くぼみとなっている家庭全体が外の社会から孤立して長い時間がたつと、川とくぼみは分離していきます。

川から分離して水たまりの状態になると、元の流れに戻るのが大変なだけでなく、渦を巻くことができなくなります。水は、動いていないといつか濁ってしまいます。人もまた同じです。

ですから、たとえ逆流しているように見えても、同じところをグルグル回っているように見えても、安心して渦を巻いていられるくぼみ(安心してひきこもれる環境)は大切なのです。

もちろん、だからと言ってご家族も「ただ何もせずに待つ」のではありません。
くぼみが外の流れと断絶しないように、ご家族の方が外に出ていろいろと(楽しく)活動することも大事ですし、渦が(さしあたってどちらの方向であれ)流れるエネルギーを蓄えられるような環境を作りながら、「積極的に待つ」ということが大切かと思います。

ご家族とご本人、そして私たちとの信頼関係が原動力となって、笹舟はループ状態から抜け出し、少しずつ流れに戻っていくのです。
(だからサポステでは、ご家族の方からのご相談もお受けしています)

いかがでしょうか?
理系人間の説明で、スッキリ!していただけたら嬉しいです。

おまけ)
どなたか、この一連の画をパワーポイントで作ってくださったら嬉しいです。作成してくださった方には、ホワイトデーにチョコ差し上げます。

スタッフ 松田考