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お題をいただきました

木, 2016-06-09 19:58 | saposute

親愛なる皆さま、こんにちは。スタッフの松田です。

今週、サポステ宛に「いつになったら松田はブログを更新するんだゴルァ」というメールが(もっとソフトな言葉で)届きまして、 某スタッフが「お題を出してくれたら松田に伝えますよ」なんて返信したところ、折り返しで「若者たちが働く一歩を踏み出せない理由は何か」というテーマを頂戴しました。

メールを下さったRさま、愛情あふれる催促をありがとうございます。
読んでくださっている方がいると分かっただけでも励みになります!

さて、なぜ若者たちは一歩を踏み出せないのか。

なぜでしょう?

一人ひとり事情は違います。

以上、まる。

 

・・・というわけにはいきません。
せっかくお題をもらいましたからね。

一人ひとり事情は違うということを前提に、これまで私が何度か耳にした言葉を思い返すと
「何を話して良いかわからない(から相談に踏み出せない)」
「自己アピールなんて無理だ(から面接を受けたくない)」
といったことは比較的共通しているように思います。

ここで、あえて仮説(あくまで仮説ですよ)を立てましょう。

多くの若者が一歩を踏み出せないのは

「言葉」という武器が足りなくて不安だから。

です。

自分の気持ちや欲求を相手に伝えるための言葉が足りない、見つからない、という状態はとても不自由で、不安で、イライラします。

赤ちゃんは「おっぱい頂いてもよろしいですか?」とか「オムツのほう、早めに交換をお願いしても差し支えありませんか?」とうまく言えないから泣くのです。

幼稚園の先生が「口で言うたらええやないの、手ぇ出したらアカン」ってどんなに叱っても、言葉で相手をやっつけることができない園児は、頭の中が「イーーーーッ」ってなって叩いてしまうのです。

思春期になると、急激に心のボキャブラリーが増えるのに、言葉のボキャブラリーがそれに追いつかないから、そんな自分をごまかすように「うぜぇ」とか「ビミョー」とか「別に」という言葉で済ませてしまうのです。

 おまけで言えば、いつも怒っている御爺さんは、自分の言うことを最近の若いモンが理解してくれない、伝わらないのが悔しいからプルプル震えているのでしょう。

あくまで仮説ですが、人はずっと、少し言葉足らずの状態で生きています。
たぶん、言葉が気持ちに追いつくことは一生ありません。
言いたいことを100%言葉で伝えることは不可能だということです。

ところで、サポステに相談に来られる親御さんの多くが、我が子に向かって口にするセリフに「無理に働け(学校に行け)とは言わないから、これから自分がどうしたいのかちゃんと考えてちょうだい、何か困っていることがあるなら言ってちょうだい」というものがあります。

実はこれ、かなり無理難題です。

言われた若者は「そんなの、とっくに考え尽くしてるわ」と思っています。
「それを言葉にできるくらいなら、とっくに働けてるわ」と思っています。
「何を言っても『どうせ言い訳でしょ』という態度でしか聞いてくれないくせに」と思っている若者もいます。

そうして、一歩を踏み出せないまま時間が経っていくのです。

これではもいけません。
もう一度、今日の仮説に立ち返って考えましょう。

多くの若者が一歩を踏み出せないでいるのは「伝える言葉」が足りないためです。 

なのでもし、あなたやあなたのお子さんが、人と接することがとても苦手で、いわゆる「ひきこもり」と呼ばれる状態にあるのであれば、「言葉を増やす」ことが最初の目標になります。

「まずは人と接することがスタート」なんて言うけれど、スタートラインに立つために「言葉を増やすこと」が先です。

無理して群れなくても、一人の時間を有効に使えば言葉を増やすことはできます。

ひとまず、一人時間の過ごしかたの基準を「言葉を豊かにするかどうか」に絞って考えてみましょう。
既存の価値観から自由になって、言葉を増やすことだけを目指すのがポイントです。

ゲームを楽しむのも悪くありませんが、ゲームの中に出てくる単語の種類は意外と少ないので、読書をお勧めしたいところです。
昼夜逆転なんて気にせず、読書にハマってください。
ただ、しいて言えば、昼間に読んだ方が目にも電気代にも優しいです。

ニコニコ動画を視るよりはマンガを読んでいる方が言葉に触れているので、寝そべってマンガを読むのは好ましい過ごし方と言えるでしょう。

体力をつけるために近所をランニングするのも立派ですが、朝から晩までブックオフで立ち読みした方が、言葉も増えるし足腰も強化されるので立派な行いです(ただし初任給が入ったら、ブックオフでたくさん買いましょう)。

世間ではニホニウムが話題になっていますが、暗記するなら元素記号より落語にしましょう。

エッチなDVDをみたくなったら、男優がよく喋る作品を選びましょう(気分的には萎えますが、目的は言葉を増やすことです)。

そうして豊かな「一人時間」を十分に過ごしたら、手持ちの言葉をさらに増やすために、誰かと会話を交わすことも効果的です。
もちろん人と接する練習なんて余計なことを考えてはいけません、あくまで言葉を増やすことだけを目指します。

簡単なキャッチボールをするなら家族でも事足りますが、同じ相手ばかりだと会話の種類は限られてくるので、家族以外の人と話せたら最高です。

会話の相手はネット上で全く構いません。
リアルかバーチャルかなんてどうでもいい、大事なのは自分の言葉を増やしてくれるような相手かどうか、だけです。

オンライン上で出会いを拡げていくと、恋人ができるかも知れません。
ぜひ、会って話しましょう。
ただし、どんなに盛り上がってもキスなんぞしてはいけません。
あれは口がふさがれてしまって、会話ができませんから。

・・・この辺でやめて、そろそろ頂いたお題の答えを出します。

「若者が一歩を踏み出せないのはなぜか」

それは 「言葉を豊かにするような、一人の時間を十分に過ごせていないから」 です。

というのを今日のブログの結論にしておきましょう。

もちろん私たちはプロなので、相談に来られた方にうまく話してもらう必要は全くないのですが、それはまた別の話。
自分で「うまく話せない」と思い込んでいるせいで、一歩を踏み出せないくらいなら、言葉を増やすことをお勧めします、ってことです。

一人の時間を豊かに過ごし尽くしたら、ぜひ私たちと言葉を交わしにきてくださいね。
豊かな言葉は、間違いなくあなたの人生を豊かにします。

スタッフ一同、唇を空けてお待ちしてます!

松田考