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シンポジウム報告

金, 2016-04-01 22:06 | saposute

親愛なる皆様、お久しぶりです。スタッフの松田です。

前回と前々回にわたってこのブログでお知らせしていた3月12日のシンポジウムは、おかげさまで定員を超えるお申し込みをいただき、大盛況でした。

基調講演の小杉礼子先生には膨大なデータをもとにお話をいただきました。
あまりにデータが多かったため、パワーポイントの配布資料は紙をケチって一ページに4枚印刷したところ、講師からも客席からも「小さすぎて見にくい」と大不評でした。

すみません。

でも、肝心の講演は大好評でしたね。

実は、私は司会をしながら「おや?似たような話をどこかで聞いたぞ。しかもそのことをサポステブログに書いた記憶があるぞ」と思っていました。

調べてみたら、ありました。
今から7年前の記事「大学教授ってやつは・・・」です。
http://saposute.net/blog/2009/01/31/490.html

7年前にも書いていた「メンバーシップ型とジョブ型」という日本特有の雇用問題が、今回の講演でも話題になりました。

メンバーシップ型というのは、いわゆる「正社員」です。
採用されるとメンバーとして迎え入れられ、手厚い待遇があります。
でも、ファミリーですからボスの命令は絶対、慣れない部署への転勤も残業も引き受けなくてはなりません(という空気に支配されています)。

一方のジョブ型は、いわゆる「非正規雇用」です。
役割や報酬について会社と契約を結ぶので、部署も時間もお互い納得のうえで働くことができます(という建て前になっています)。
でも、組織のメンバーではないので、いつ別れを告げられるか分かりません。どうせそのうち別れる相手だから、ということで研修や健康診断の機会が限られていたりします。

問題は、ここに格差が生じていることと、その格差が固定化していること、です。

先日のシンポジウムでも、いわゆるフリーターの若者が壇上で「定期的に他の部署から正社員の上司が異動してきて、現場のことはよっぽど自分たちの方が分かっているはずなのに、その人の感覚であれこれ指導される」という問題を指摘してくれました。

まさに、正社員メンバーが「上」で、非正規ジョブが「下」に固定されている構図ですよね。
これでは異動してきた上司も、指導される部下も、お互い不幸な気がしますが、日本の会社では当たり前のように見られる光景です。

それに対して小杉先生は「ジョブ型正社員」を提唱していました。
「安定した待遇のもとで自分の得意な仕事を極められる」という、メンバーでもありジョブでもある働き方を普及させていこうということです。

もちろんこういった社会問題はそう簡単には変わらないのですが、「そういうしきたりだから」と諦めずに世の中を変えていくためには、若い人たちが声を挙げていくことが大切です。

 

というようなことを小杉先生が仰ってました。

以上おしまい。

 

いやー、今回のブログといい、リンクを貼った7年前のブログといい「偉い人がこう言ってた」という記事は楽ですねー。

記憶していることをキーボードに打つだけでスラスラ書けるし、自分の考えじゃないから批判されても傷つかないし。

 

・・・・・このままだとこのブログがどんどんダメになりそうな気がするので、ちょっと切り口を変えて補足しておきます。

今回はシンポジウムの流れで「働き方」について書きましたが、本来サポステはもう少し手前の「働くことへの一歩の踏み出すこと」を目指すところです。

このブログを読んで「そもそも自分は仕事に就いていないから関係ないな」なんて思わないでくださいね。

参考までに、7年前に書いた大学教授の一つ前の記事をリンク貼っておきます。

http://saposute.net/blog/2009/01/24/482.html

働くことへの一歩を踏み出そうと思っている方、踏み出せずに悩んでいる方に読んでもらえたら嬉しいです。

私も読んでみたら「登山家がこう言ってた」という話でした。

どうやら当時も今も、私は変わらず他力本願のようですね。
皆さま、本年度もお力添えのほど、どうぞよろしくお願いします。

スタッフ 松田考