ナビゲーションメニューへ

親とミルク

火, 2013-04-09 11:52 | saposute

皆さんこんにちは、月イチブロガーの松田考です。

今日は銀座のカフェから更新しています。
コーヒーは苦いので拒否(飲めないわけじゃない)している私はホットミルクをたしなんでいます。
それにしても「銀座って、ミルク一杯でこんなに高いんですよ!」なんてブログのネタにしてやろうと思ってたら300円と意外に普通でガッカリ(?)でした。

今朝は、永田町のキャリア教育推進委員会というところにお招き頂いて「若者がキャリアの隙間に落ちるリスクの高い今の世の中で、学校のキャリア教育ってどうすればよいの?」というようなことを僭越ながらお話しをしてきました。

名前を聞けば誰でも知っているような議員さんもいらして、私なんぞにとっては一世一代の晴れ舞台というか場違いというか、貴重な経験をさせて頂きました。

先日、大阪の実家に顔を出して、食事をしながら両親に「おたくの息子はこういう機会も頂いているんだぞ」とちょっと報告(ある意味、親孝行のつもりで)したのですが、返ってきた反応は

父「そんなことより、お前はもうちょっとまともなスーツを持ってないのか?そんな恰好で人様の前に出て、恥ずかしいと思わんのか」

母「それよりアンタ、昔から食べるの早すぎ。ちゃんと噛んで食べなアカンよ」

というものでした・・・。

息子の活躍を喜んでくれるかと思いきや、まさかの説教。アラフォーの息子でも、親はいつまでも親なんでしょうかね・・・。

さて、このちょっと厄介な「親」なる存在、若者支援のお仕事をしていると、とっても重要なカギを握っていることがありますので、今日は「親論」をちょっと書いてみようと思います。

突然ですが私は「自立」というものを「親の影響力を徐々に減らしていく営み。周りの人や社会の諸制度が、親の存在感をどんどん奪っていくプロセス」だと考えています。

「休みの日は家族で過ごすよりも友達と遊んでた方が楽しい」
「いつも先生は親とは違うこと言うけど、そういう考えもアリだな」
「親にでかい顔されたくないからバイトして好きに使えるお金を手に入れよう」
「親に怒られてムシャクシャしてたけど、『そんなこと忘れてイイことしようよ』と電気を消してくれた彼女のおかげで目覚めスッキリ」
「親に苦労かけたくないので、実家に帰らずに社会保障制度を活用して、何とか自力で頑張ろう」

とまぁ、こんな場面に「生きていれば自然と」巡りあっていくのが、自立するということだと私は思っているわけです。

一方で、サポステにご相談に来られる親御さんからは「私の育て方が間違っていたのでしょうか」ということをよく聞かれます。

答えは99%「ノー」です。

先に書いたような「自然な」出会いが難しくなっている世の中にあって、自立のプロセスが進んでいくかどうかは、親御さんの努力や育て方の問題ではありません。

まぁ、1%の部分で「子どもがこういう出会いに巡りあうのを過度に邪魔しない」というのは親にできることだとは思いますが、いずれにせよ、外側から親の役割を良い意味で奪っていく存在に出会えるかどうかは、親御さんの責任ではないというのは断言できます。

そういう意味で、学校にも就労先にも所属を失うことの一番のリスクは、自然と過ごす日々の中でこういった出会いを得るのがかなり難しくなるということにあります。

親御さんの影響力を減らすのが自立なのに、物理的にも精神的にも影響力を及ぼし得る範囲には親御さんしかいないという事態に陥るわけです。

そうすると親御さんは「自分が全て」なので、わが子に100点満点の対応をしようと頑張り、
そうすると子としては鬱陶しくてしょうがなくなるのはある意味当然で、
そうすると親御さんは対応を間違ったのかなとアレコレ考えて腫物を触るように接するようになり、
そうすると本人はそんな親の姿は見たくないので顔を合わせないで済むように生活時間をずらし・・・という悪循環にハマるパターンです。

 

では、どうすれば良いか。

 

結論から言えば、親の影響力を奪ってくれる「良質な存在」にできるだけ自然に出会うことです。

でもこれには、二つの問題と矛盾があります。

一つ目の問題は、何を以て「良質」とするのか、ということです。

例えばパチンコに夢中になることは「良質」ではない印象を持ちますが、たまたま隣の台に座ったオッチャンがラーメン屋を営んでいて「良かったらうちに来てみるか?」なんてことがあるかも知れない、なんて考えると家にずっといるよりは良いような気もしないでもないです。

もう一つの問題と矛盾は「そもそも自然に出会う機会がないから苦しんでいるのに」ということです。

親御さんが「こちらは松田さんといって、素敵なブログを書く人なので、親には言えないことでも何でも話してごらん」なんて本人の前で紹介してくださっても「不自然」このうえないですよね。

下手をしたら「親の手先、回し者」なんて思われてしまう可能性だってあるわけで、「自分がもし相談に行くとしたら、ぜったい親の知らないところに行こう」と考える方がよっぽど「自然」だったりもします。

もちろん、私たちはご本人にお会いするきっかけとして親御さんのお力を借りたとしても「本人の気持ちを無視して親の希望どおりに誘導する」なんてことは決してしないんですけどね。

いずれにせよそれを信用していただくための最初の出会いはどうしても「不自然」なものになってしまいます。

この二つの問題について、私はここでは結論を出しません。というか、出せないんです。

お一人ずつ事情も違うわけで、私どもの「たくさんの方のお話を聞いた経験」と親御さんの「わが子のことを悩み考え抜いた経験」を持ち寄りながら、お一人ずつ考えていくしかありません。

こちらでは親御さんのご相談もお受けしていますし、毎月第3土曜日(次は4月20日)に家族の会という勉強会も実施していますので、ぜひお問い合わせください。

電話番号は「お、いい・・・に、兄さん、し、渋い!」です。
お問い合わせはメールでもお受けしています。

いつもブログは出先の空き時間に更新するので、「松田はいつもどこかに出かけてる」と思われる方もいらっしゃるかも知れませんが、そんなことはありませんので、遠慮なくご指名ください。
「ブログ読んだ」と仰っていただければ、愛情3割増しでお話をお伺いしますので!

でも、もともと電話相談を担当しているスタッフは私より8割増しで優秀で優しいので、ぜひ電話に出たスタッフにお話しすることをお勧めします。

もちろん、「やばい!親がこのブログを読んで電話するかも知れないから、そんなことになるくらいなら自分から連絡してみよう!」というご本人からの連絡も大歓迎です。むしろそちらを期待して今日のブログは書いていたりします。

それでは、ホットミルクと持ち込みのコンビニチョコが尽きたので、カフェを出て、札幌に戻ります。

<今日の発見>
カフェで出てくるホットミルクにチョコを入れてもココアにならない(チョコはそんな簡単には溶けない)ので、みんな気をつけて!

スタッフ 松田 考